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中国人が日本人より英語が得意な人が多い理由。日本人はどうして英語が苦手なの?

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中国人は英語が得意 お役立ち情報
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経済大国である中国。大企業のトップが中国人ということは、今や珍しいことではありませんよね。

ビジネスで海外進出するには英語が堪能でなければなりませんので、おそらく中国人は英語が得意な人が多いのでしょう。

しかし同じアジア圏でも、日本人は英語が得意ではありません。これはどうしてなのでしょうか。

本記事では中国人に英語が得意な人が多い理由と、なぜ日本人英語が得意でないのかについて詳しく紹介します。

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中国人は英語が得意な人が多いと言われている理由

中国人が英語が得意な人が多いと思いませんか。

日本でも昨今中国人が非常に増えていますが、日本だけでなく海外のあちこちに中国人を見かけますね。

中国人は英語が公用語ではないのに、何故あんなに英語が話せるのか気になる人も多いでしょう。

ここでは中国人が英語が得意だと言われる理由を見ていきましょう。

英語教育のレベルが高い

中国人が日本人に比べて英語が得意な人が多いというのは何故なのか、その理由の一つは英語教育の差が挙げられます。

以下の表は、文科省で公表している外国語教育の状況を基に作成したものです。
(参考:文科省「諸外国における外国語教育の状況」

中国 日本
外国語教育の
導入時期
2001年 2011年
教育開始学年 小学3年生 小学5年生
(2020年4月から
小学3年生)
小学校の
授業
3年~4年は短時間授業
(30分)がメイン

5年~6年は短時間と
長時間(40分)の混合
長時間授業は週2回以上
単語数1500~1600語
週1コマ
(年間35時間)
※1コマ45分
2020年4月から
3~4年は外国活動が
年間35コマ、

5年~6年は外国語が
年間70コマ
中学校の
授業
週4回以上
週4コマ
(年間140時間)
※1コマ50分単語数
1200単語
2021年4月~

授業を英語で進める
単語数1600~1800単語
高等学校の
授業
週4回以上 必履修科目は3単位時間
他は選択科目
※1コマ50分
2022年~

話す・聞く・読む・書く
4つの技能を総合的に学習

上記のとおり、中国は日本に比べて外国語教育を開始する学年が2年も早く、小学校高学年になると週に2回以上は外国語の授業があります。

また中国の授業のレベルは日本に比べて質が高いようで、たとえば小学校で英語のディスカッションをしたり、卒業までの間に1600語までの単語を習得することを目安としていますが、日本でディスカッションをするのは中学校からで、中学卒業までに1200単語を習得するのが目安です。

2021年度からようやく日本では中学校卒業までに1600語~1800語の習得を目指すことになりました。

このように中国の英語教育レベルと日本のレベルには大きな差があるのです。

そもそも日本は中国に比べて外国語教育を10年遅れてスタートしているので、世界から英語教育が遅れていると言われてしまうのも納得できますね。

中国語の文法が英語に似ている

中国語の文法は英語に似ているから、中国人は日本人よりも英語が得意なのではないかという見方もあります。

皆さんは中学校で習ったSVO型の文法を覚えているでしょうか。

たとえば「私は牛乳を飲む」と英語で書くと”I drink milk.”ですが、日本語に直訳すると「私は(S)飲む(V)牛乳を(O)。」という不自然な語順になりますよね。

日本語にする場合は、この「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」の順番を読み替えて「SはOをVする」という風に読まなくてはいけません。そうすることで初めて「私は牛乳を飲む」という文章が完成します。

しかし中国語では「我喝牛奶」と綴ります。「我」は私、「喝」が飲む、「牛奶」が牛乳という意味なので、直訳すると「私は(S)飲む(V)牛乳を(O)」という風に、語順が英語と同じようにSVO型になっていることが分かるでしょう。

他の例を挙げてみましょう。

たとえば「私は学校へ行く」は英語にすると”I go to school.”ですが中国語では「我上学」となります。英語の語順そのままですね。

こういう共通点も、中国人は英語が得意だと言われている理由の一つに当たるようです。

ただし中には似ていない文法ももちろんあります。

中国語には405個も発音があるから真似しやすい

中国語には405個もの発音があるので、中国人は英語の発音も真似しやすいのではないかという見方もあります。

日本語には「あ」から「ん」まで51個の発音しかありませんが、中国語はその8倍もの音があるのです。

51個しか音がない日本人からすれば英語の発音は非常に難しいですが、中国人のように発音がもともと豊富な言語の人からしてみれば、英語の発音に近い音も多く、真似しやすいのかもしれません。

英語の重要性を感じている人が日本人に比べて多い

中国は今や経済大国で、海外の至るところでビジネスを展開しています。

そのためサラリーマンはもちろんのこと、将来的に中国を出たいという人にも英語力は欠かせません。

ですから英語力を上げることが重要だと感じている人の割合が、日本人に比べて圧倒的に多いのでしょう。

そういった強い気持ちがモチベーションとなり、ハングリー精神があるので英語のスキルアップが早いのかもしれませんね。

積極的にアウトプットするため吸収が早い

日本人より中国人の方が英語が上手いと言われる理由の一つとして、中国人は積極的にアウトプットしているという見方もあります。

日本人は海外の人からすると「ノーと言えない日本人、白黒はっきりしない日本人」という印象があるというのはよく聞く話ですが、その日本人の遠慮がちな気質は英語の学習にも表れていて、自信がないために積極的に発言できていない人が多いのです。

実際にTOEICの運営をしている国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が男女500名を対象に行った調査によると「道で困っている外国人に声をかけ、英語で話しかけて助ける人」は全体の半数で、声をかけない理由としては「自身の英語力に自信がないため」と答えた人が57%もいたのです。(参考:国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)「英語学習の実態と意欲に関する調査結果」

一方、中国人は意志がはっきりしていて、たとえ自分の英語が間違っていようとも、構わず相手に伝えようとする積極性があるため英語の吸収も早いと言われています。

英語は沢山アウトプットすることが大事なので、積極的にアウトプットできるという気質が中国人は英語が得意と言われている理由の一つかもしれません。

中国は漢字しかないので語学学習の必要性が高い

日本にはカタカナがあり、西洋から来た言語はカタカナで置き換えられることが多いです。

たとえば題名のことを「タイトル」とそのまま言いますし、予定を組み直すことも最近では「リスケ(reschedule)」と言ったります。

このように英語の難しい発音を気にせずカタカナ英語で伝えたり、あえて日本語に訳すことなくそのまま使うことって多いですよね。

そのため日本人は英語を学ばなくてもそこまで困ってこなかったという現状もあるのでしょう。

しかし中国にはカタカナがなく、漢字表記しかありません。

つまり語学学習しないことには西洋言語が馴染まないので、日本よりも英語に対して習得の必要性が高いという見方もあるのです。

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日本人が英語が得意になれない理由

ここまでは中国人が英語が得意な理由について見てきました。

では逆に、日本人が英語が得意になれない理由は何でしょうか。

ここからは実際にGMOリサーチ株式会社が行った、英語に関する意識調査の結果を基に日本人の英語に対する意識を見てみましょう。

GMOリサーチ株式会社では、15~19歳の男女5千名と、20~59歳の男女5千名の計1万名に対して調査を行っています。

(参考:GMOリサーチ株式会社「英語関する意識調査」

英語を習得する重要性をあまり感じていないから

GMOリサーチ株式会社では15歳~59歳の男女計1万名に、「英語を習得することが重要だと思うか」という質問をしています。

その結果、15~19歳の未成年は8割以上が「とてもそう思う(49.6%)」、「ややそう思う」と回答していますが、20~59歳の成人は約半数しか「とてもそう思う」、「ややそう思う」と回答していないことが分かりました。

特に「とてもそう思う」と答えた人の割合はたったの17.7%、5人に1人もいない状況です。

今現在で英語を使わないといけない環境に置かれているわけでもなく、このままでいても困らないと思っている人が多いのでしょう。

英語を使う機会がないから

調査によると「英語に対して苦手意識を持っているか」という問いに対し、15歳~19歳、20歳~59歳ともに全体の6割以上が「持っている」と答えています。

その理由はどちらも「英語を使う機会がないから」で、特に20歳~59歳の人は約9割がこのように回答していました。

日本はここ数年でようやくグローバル化を感じられるようになってきましたが、これまでは英語を使う機会に恵まれてこなかったのが現状ですよね。

ちなみに未成年の場合は「文法、単語、英文の読解力」に対しても苦手意識が強く、一方の成人は「聞き取り、文法、発音」に苦手意識を感じているようです。

今の成人に比べると、未成年の場合はアプリなどITの発達もあって英語の学習が少しは身近になり、発音や聞き取りに関しての苦労が少なくなっているのかもしれませんね。

そもそも日本の英語教育のレベルが低いから

前項で中国と日本の英語教育の差を比較したのですでにお分かりでしょうが、そもそも日本の英語教育のレベルが低いのが一番の理由な気がします。

2020年の4月から、ようやく小学校3年生から英語教育がスタートするとはいえ、内容としてはゲームなど英語に「慣れる」ところから始まるので、3~4年生でもまだ英語の成績はつきません。

5年生になってやっと成績がつきますが、それでも授業内容のレベルは海外に比べて低いです。

中国では小学校で習う英語レベルが日本で言う中学レベルという話も沢山あります。

私たちは日本で習う英語をあてにせずに、それ以上に英語を勉強しなくては到底海外では通用しないのでしょう。

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早めに英語学習に取り組んで英語が得意になろう

今回は中国人が英語が得意な理由と日本人が英語が得意になれない理由について書きました。

中国の英語に対する意識は日本人に比べてすごいものがありますね。

どの国と比較しても、やはり日本の英語教育は遅れていると思ってしまいますが、国のせいばかりにしていても自分の英語力は伸びません。

今は英語の重要性をそこまで感じていない日本人も多いですが、数年後、英語ができる人とできない人とではビジネスの場で大きな差がつくのではないかと思います。

早めに英語学習に取り組んで、英語が得意だと言えるようになりたいですね。

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