社会人が留学時に利用できる奨学金。返済不要の給付型奨学金を狙う際の応募条件って?

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社会人で英語を勉強している人の中には、海外留学に興味がある人も多いのではないでしょうか。

資金面で折り合いがつかずに留学を諦めてしまっている人もいるかもしれませんが、奨学金制度をうまく活用すれば、最小限の金銭負担で留学できますよ。

本記事では、社会人が留学する際に利用できる奨学金のシステムについて詳しく説明していきます。

社会人が留学する際に奨学金をもらうには?期間や応募条件など

奨学金というのは、学業が優秀であっても経済的な理由で修学が困難な人に対して国や自治体、民間団体が金銭的なサポートをするシステムのことです。

奨学金と聞くと、学生が進学のために借りるものと考える人もいるかもしれませんが、社会人でも利用できる奨学金制度もあります。

以下、社会人が留学する際の奨学金についての概要を説明していきます。

申し込み先|国や地方自治体、大学や民間企業など

奨学金の申し込み先は、政府や地方自治体、大学や民間企業などさまざまなところがあります。

こういった奨学金は、海外の大学で勉強する人に発給されるものがほとんどであり、1ヶ月〜半年ほどの短期語学留学で奨学金を受けられるケースは多くありません。

語学学校への短期留学を無料でできる方法については後述します。

応募期間|年に1回だけのチャンスということもある

奨学金は、自分が留学したい時期に合わせて自由に応募できるわけではありません。

各団体ごとに1年に数回の募集期間が設けられていたり、年に1度しか申請を受け付けていないところもあります。

申請時期が過ぎていて応募できなかったなんてことがないように、奨学金申請のスケジュールは余裕を持って確認しておきましょう。

応募条件|年齢や最終学歴、TOEFLスコアなど様々

奨学金を受けられる条件については、団体によって異なります。

年齢制限があるところも多く、たとえば「埼玉発世界行き」奨学金支給制度では、募集要項に40歳未満と明記されています。

ほかにも公益財団法人 平和中島財団では、日本人留学生奨学生募集要項で「応募時に高校を卒業しているもの」、「博士号未取得者」、「英検1級、TOEFL90点またはIELTS7.0」といった条件を提示。(参考:公益財団法人 平和中島財団 「2021年度日本人留学生小学生募集要項」)

奨学金申請で英語力を証明する試験としては、TOEFLやIELTSが多く、TOEICはあまり利用されない傾向があります。

また、申請時に課題があるところもあり、「埼玉発世界行き」では自己PRや学習計画書、埼玉県の誇りをテーマにした小作文や小論文を提出しなければいけません。

書類を揃えるに時間がかかることもあるので、後で慌てることがないように早めに用意しておきましょう。

留学先|カナダ、アメリカ、オーストラリア、ドイツなど

奨学金を受けて留学できる国はアメリカやカナダなどの北米やヨーロッパ、オセアニア地域など世界中にいろいろあります。

留学先が各団体によって決まっている場合も多いものです。

たとえば、IELTS Study UK 奨学金はイギリスへの留学を対象としていますし、ドイツ学術交流会(DAAD)はドイツへの留学を対象としています。

後述する日本学生支援機構(JASSO)などのように、さまざまな留学先に対応している団体もあるので、奨学金を申請するなら自分の希望する留学先に対応している団体を先に見つけておきましょう。

留学時に利用する奨学金の種類|返済不要の奨学金もある

奨学金と一口に言っても、給付型と貸与型があります。以下、それぞれの違いについてみていきましょう。

給付型の留学奨学金は返済不要

給付型の奨学金は、留学費用の一部または全額を支給されるというもの。無償で給付されるので、留学後に返済に追われなくて済むのがメリットです。

仕事を退職して留学する場合には、帰国後の負担を最小限に済ませるためにも、できれば給付型の奨学金を受けたいという人がほとんどなのではないでしょうか。

とはいえ、給付型奨学金には採用人数に制限があり、厳しい審査があるところがほとんどです。

TOEFLやIELTSなどによる高い英語力の証明や年齢制限、学歴や期間などさまざまなハードルがあります。

給付型奨学金の具体例については後述します。

貸与型の留学奨学金は帰国後に要返済

貸与型の奨学金は、借り受けた留学資金を返済する義務がある奨学金です。

返済には利息がつく場合と無利息で借りられる場合があり、利息がある場合でも留学中は利息が発生しないという団体もあります。

留学後は毎月一定額を返済していかなければならないので、留学後のキャリアプランをしっかりと考えておく必要があります。

貸与型のメリットとしては、給付型の奨学金に比べて審査が緩く、応募しやすい点が挙げられるでしょう。

中には英語力の証明が必要がない貸与型奨学金もあるようですが、有意義な留学をするために、日本で最大限英語力を高めておくのがおすすめです。

社会人が奨学金を利用して留学する場合の注意点

以下、社会人が奨学金を利用して留学する場合の注意点について、それぞれ説明していきます。

倍率が高い・試験がある

給付型の奨学金の場合は特に、給付の倍率が非常に高いことが多いです。

たとえば、公益財団法人 平和中島財団の奨学金給付実績を見ると、2019年度の学部生向け奨学金は応募27名に対して合格者1名、大学院は応募226名に対して14名とかなりの高倍率になっています。

試験に関しても1次試験の書類審査のみで給付が確定するケースはほとんどなく、2次選考の面接も突破してやっと給付の許可が降りるのです。

倍率が高いので、せっかく海外の大学に受かったのに奨学金がもらえず自費で留学する羽目になったり、留学を断念しなければならない場合もありえるので気を付けましょう。

留学にかかる費用が全額出るとは限らない

奨学金で留学中にかかる費用を、どこまでまかなってもらえるかは団体によって違います。

授業料にプラスして現地での生活費も奨学金として支給してもらえるところもある一方、授業料のみだったり、毎月一定金額が支払われるというところもあるようです。

奨学金がもらえた場合でも、団体によっては留学中に生活費などを自費で払わなければならないケースもあるので、事前の確認はもちろん、留学生活で必要以上の浪費をしないことなども心がけるといいかもしれません。

留学先の学校が指定されている場合もある

団体によっては留学先の学校が指定されていることもあります。

たとえば、高円宮記念クィーンズ大学留学奨学金では、名前にあるようにカナダのクィーンズ大学の学生のみを対象とした留学金を給付しています。

このように一目でわかるところであればいいのですが、団体の名前を見ただけでは判断できないこともあるかもしれないので、事前にチェックしておきましょう。

社会人が利用できる返済不要(給付型奨学金)のおすすめ機関3選

ここからは、社会人が利用できる返済不要の奨学金が受けられる団体を3つ紹介します。

日本学生支援機構(Jasso) 海外留学支援制度

日本学生支援機構(Jasso)では、高校生と大学生が中心の奨学金制度がメインですが、社会人でも申請できるものもあります。(参考:2021年度海外留学支援制度(大学院学位取得型)募集要項

奨学金の概要

  • 支給期間:修士号は2年間、博士号は3年間
  • 支給額:授業料は年間1万米ドルまでは実費、それ以上は年後ごとに250万円を上限とする。生活費は地域ごとに異なり1ヶ月で89,000円〜148,000円。
  • 年齢制限:修士号は35歳未満、博士号は40歳未満
  • 最終学歴:4年生大学卒業(学士以上)
  • 英語力などの条件:TOEFL iBT100点、IELTS 7.0(過去2年以内に受験したものが対象)

日本学生支援機構の奨学金で進学できる地域は多く、アジアや中東、ヨーロッパや北米など、世界中さまざまなところに留学することができます。

英国外務省チーヴ二ング奨学金

英国外務省チーヴ二ング奨学金は、イギリスの大学進学の際に申請できる奨学金です。(参考:Chevening「FAQs」「Scholarships Story」)

チーヴ二ング奨学金の概要

  • 支給期間:1年間
  • 支給額:授業料、生活費、渡航費、イベント参加費など(金額については要確認)
  • 年齢制限:なし
  • 最終学歴:4年生大学卒業(学士以上)
  • 英語力などの条件:TOEFL iBT79点、IELTS 6.5

社会人への支援をしている団体でも、若年者を対象にしているところが多いものですが、チーヴニングでは年齢制限はなしと明記されていて、何歳からでも留学にチャレンジできるのがうれしいところですね。

エラスムス・プラス

エラスムス・プラスはヨーロッパ連合(EU)が主宰する学生、教職員の国際交流を推進するための奨学金制度です。(参考:Erasmusplus「日本からeuへの渡航」「Erasmus Mundus Joint Master Degrees」)

エラスムス・プラスの概要

  • 支給期間:最長2年間
  • 支給額:最大25,000ユーロ(約300万円)
  • 年齢制限:記載なし
  • 最終学歴:4年生大学卒業または大学院卒業(コースによって異なる)
  • 英語力などの条件:プログラムによって異なる

エラスムス・プラスでは、ヨーロッパ内の2カ国以上に留学することができ、プログラムによって使用言語が異なります。

講義が全部英語で行われるプログラムだけではなく、フランスならフランス語、イタリアならイタリア語などの現地語が使われるプログラムもあるので、事前によくチェックしておきましょう。

ちなみに社会人が奨学金を利用しなくても無料で留学できる方法

年齢制限や英語力に引っかかって奨学金が利用できないという人は、別の方法で留学するのがいいでしょう。

以下、社会人が奨学金を使わずに無料で留学できる方法をまとめました。

ITスキルを身に付けつつ無料留学ができるプログラムに参加する

Kredo IT Abroadという会社では、セブ島語学留学とIT研修を組み合わせた、2ヶ月の無料プログラムを提供しています。

参加者は18歳〜28歳まで。

最初の1ヶ月はセブ島の語学学校で英語を勉強しながらITを学び、次の1ヶ月は東京でITの研修と就職活動を行います。

ちなみに、セブ島でのIT研修は全て英語で行われるとのことです。

参加者は最初に空港送迎費やID代などの雑費およそ2万円に加え、留学前費用として10万円を支払います。

プログラム終了後に提携会社の株式会社エンライズコーポレーションが紹介する企業で雇用された後に、留学前費用10万円がキャッシュバックされるという仕組みです。

プログラム修了生の94%が就職に成功しているとのことですが、プログラムを途中で中断したり、入社した会社を3ヶ月以内に退職した場合には、違約金で15万円支払うという契約になっています。

2ヶ月という短期間で実用に足る英語とITを学ぶプログラムなので、覚悟を持ってプログラムに臨む必要がありそうですね。

インターン留学をする

お金をかけずに留学する手段として、語学学校にインターン生として入学するのもおすすめです。

フィリピンにはたくさんの英語学校があり、学校の運営スタッフとして日本人インターンを募集しているところが多くあります。

そういったところでは給料は出ないものの、業務外の時間に無料でマンツーマンの英語レッスンを受けられるところがあります。

奨学金をもらって大学に留学する場合は、日本にいる間にある程度の英語力を身につけておく必要がありますが、フィリピンの語学学校であれば初心者でもOKなところがほとんどです。

いまの英語力には自信がないけど、海外で無料で英語を学んでみたいという人にはおすすめといえるでしょう。

海外インターンシップについての記事にはこちらを参照してください。

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自分に合った奨学金を利用できる団体を探そう

社会人が留学するときに利用できる奨学金について紹介してきました。

社会人の場合は学生ほどに選択肢の幅が広くないのは事実ですが、しっかり探せば返済不要の奨学金だって見つけることができます。

本気で留学をしたいと思っている人は、自分に合った奨学金を受けられる団体を探してみましょう。

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