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英語対応能力検定とは?試験内容や難易度、合格率はどのくらい?転職に有利な資格って本当?

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英語対応能力検定とは 資格
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「英語対応能力検定」というものを耳にしても、何の検定なのかピンとこない方も多いでしょう。

簡単に言うと、訪日外国人が観光地などで困らないように、英語で案内やサービスを提供できるかを測る試験のことです。

日本人は英語が苦手ですが、訪日外国人は増加の一途をたどっていて、ホテル・観光業に従事する人にとっては、今や英会話は避けられないもの。

接客業に就いていなくても、ちょっとした道案内などの英会話力は必要ですよね。

本記事では英語対応能力検定の種類や内容、申し込みの流れなどの基本情報から、気になる難易度や合格率について徹底的に解説します。

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英語対応能力検定とは

英語対応能力検定は、訪日外国人とのコミュニケーションで重要な「聞く」「話す」能力を特に重視した試験です。

2017年にスタートしたばかりで、毎日新聞社・旺文社・カシオ計算機の3社が運営。(株式会社学びUPコミュニケーションズ)

日本人の「おもてなし英語力」が評価されますが、合否ではなくA~D段階で総合的に判定されるのが特徴です。

もともとは仕事で英語を使う人のために開発された試験ですが、受験対象者は限られていません。就職活動前の学生や、ボランティア参加者など誰でも受けることができます。

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英語対応能力検定の種類と試験内容

英語対応能力検定は、専門職と一般で種類が分かれているのが特徴。

いずれも試験内容は読む、聞く、話す力が測定されます。

種類や試験内容について詳しく見ていきましょう。

業種別試験と一般試験がある

検定は「業種別試験」と「一般試験」の二種類。

業種別試験は、以下5つの業種があります。

  1. 販売
  2. 宿泊
  3. 飲食
  4. 鉄道
  5. タクシー

どれも接客といった部分は共通していますが、販売であれば商品説明や税金の説明などが大事ですし、タクシーであれば道案内の仕方や観光地の説明も欠かせません。

業種別試験では、各分野のニーズに合わせたコミュニケーション力が判定されます。

試験勉強をすることで、外国人を目の前にしても動揺せずに応対できるコミュニケーション能力を高められるでしょう。

一方「一般試験」では、街中で外国人に道を聞かれた時に対応する英語力が測定されます。要するに一般人向けですね。

こちらは専門的な用語が出てくるわけではないので、接客業に就いていない人でも気軽に受験できます。

試験内容はリーディング、リスニング、スピーキングの3項目

試験内容は、読む、リスニング(聞く)、スピーキング(書く)の3項目です。

問題数は全67問で145点満点。

内訳と配点は以下の通りです。

所要時間 問題数 配点
リーディング 約13分 28問 35点
リスニング 約27分 31問 50点
スピーキング 約15分 8問 60点

日本人が最も苦手とするスピーキングは全体の4割、リスニングは3割を占めています。

試験時間は55分。いかに時間配分を上手くできるかも、高得点を得るためのポイントです。

スピーキングの場合は8問で約15分なので、1つの質問に対してすぐに答えられるような咄嗟の応対力が問われます。

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英語対応能力検定の評価基準(レベル)

英語対応能力検定の評価は合否ではなく、A~Dまでの4段階。

おおよそ中学修了から高校中級程度の英語レベルが基本となって作成されています。

それぞれのレベルはどのくらいなのかを見ていきましょう。

レべル 評価基準
A ・語句の知識が十分ある
・基本的な文法・語法の知識が十分
・多少込み入った内容でも相手の依頼や質問を理解できる
B ・基本的な語句・文法・語法を概ね知っている
・込み入った内容でなければ、相手の依頼や質問を理解できる
・用件を伝えるのに十分な内容を簡単な文章で話せる
C ・語句、文法、語法を知らないものが多い
・相手の依頼や質問が理解できない場面が結構ある
・文章ではなく語句を並べて話す程度にとどまる
D ・基本的な文法・語法をほとんど知らず、相手の質問に答えられない

レベルDが入門者といった感じで、レベルCが初級者程度ということでしょう。

接客業に就いている人であれば、レベルBには到達しておきたいところですね。

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英語対応能力検定の料金や申し込み、受験の流れ

英語対応能力検定の受験をするにしてもどこで受けられるのか、受験料はいくらくらいなのか気になりますよね。

ここでは英語対応能力検定の受験料や申し込み、受験の流れを詳しく説明します。

試験の実施場所

英語対応能力検定は、iBT(Internet-based Testing)方式と呼ばれるオンライン型の試験。

つまり申し込みから受験まで全てネット上で行われます。

パソコン・スマホ共に受験可能ですが、それぞれ以下のような環境が必要なので気を付けましょう。

パソコンで受験する場合

パソコンの場合、OSはWindows限定で、マイク内蔵型PCであることが必須です。

またWindowsのバージョンは7以降、ブラウザは「Chrome」の最新版のみしか対応できません。

MACKINTOSHを含むその他OSは非対応のため、パソコンによっては受験対象外となってしまう点には注意が必要です。

スマホの場合

スマホで受験する場合は、iPhoneであればiPhone5(iOS8)以降であることと、ブラウザは「Safari8」を使用することが必須です。

またAndroidの場合は4.2.2以降で、ブラウザは「Google Chrome 48」のみ対応。

当日になってからブラウザが違うことに気づき、インストールに手こずるなんてことがないように気を付けましょう。

受験する上で必要な物

受験する上で必要な物は以下の通り。

  • パソコンで受験する場合:ヘッドセット
  • スマホ受験の場合:マイク付きイヤホン

どちらにしても音に集中できる環境で受けるようにしましょう。

英語対応能力検定の受験料

受験料は7,150円(税込)。業種別試験と一般試験のどちらも同じ料金です。

業種別試験は1業種につき7,150円かかるので、たとえばタクシーと販売の2試験を受ける場合は合計で14,300円(税込)ということになります。

支払い方法はクレジットカードかコンビニ払いのどちらかのみ。銀行振り込みには対応していないので気をつけましょう。

英語対応能力検定の申し込み方法、流れ

英語対応能力検定の申し込み方法、流れは以下の通りです。

  • 英語対応能力検定の公式サイトへアクセス
  • 公式サイトから「新規マイページ登録」をする(初回のみ)
  • 登録後、受験者IDとパスワードを入力してログインする
  • WEB申し込み(試験の種類を選択)
  • 受験料の支払い方法を選択
  • 支払い

受験申込時は新規マイページを登録する必要があります。

IDとパスワードは忘れないようにメモしておきましょう。

受験から結果発表までの流れ

受験の流れは以下の通りです。

  • 受験環境(ブラウザインストール、ヘッドホンの用意など)を整える
  • 公式サイトのマイページから「受験」ボタンを押して受験する
  • 約1か月後にマイページ内で結果が発表される

英語対応能力検定は、受験期間中であればいつでも試験が受けられます。

集中力が最も高いと言われる朝に受験することもできるので、それを活用して好成績を目指すというのも一つでしょう。

英語対応能力検定に関するQ&A

英語対応能力検定を受けるメリットや難易度、おすすめ教材についてまとめました。

具体的にどのように役立つか、合格率などを詳しく見ていきましょう。

英語対応能力検定の資格は何に活かせるの?

英語対応能力検定は履歴書に資格として記載できるので、業種別試験に該当する職種への就職、転職を考えている人は、この資格があると大きなアピールポイントになります。

外国人応対に必要な英会話力があれば「即戦力」とみなされるので、英語対応ができる人が少ない企業などからは特に重宝されるでしょう。

また一般試験であっても、外国人に道を聞かれた時や旅行先などでさらっと英語力が発揮できれば、自分に自信が持てたり周りの人からの評価も上がるかもしれません。

英語対応能力検定の合格率は?

英語対応能力検定には合格、不合格という概念がないので、合格率に関して公式サイトでは公表していません。

「知識」「理解」「応答」という3つの観点を総合的に判断して、A~Dの4段階で判定される形式の試験です。

英語対応能力検定の難易度はどのくらい?

英語対応能力検定は「おもてなし英語力」を測る試験なので、中学修了から高校中級程度の英語レベルが基本。

そのためTOEICやTOEFLに比べればかなり難易度の低い試験といえます。

中にはTOEIC500点あれば、楽々A判定なんて話も・・・。

ただ業種別試験ではその業種の専門用語が出ることはあるので、その業界に精通していない人だと苦戦することはあり得るでしょう。

点数配分で最も重視されるのは、スピーキングの応答力。普段からアウトプットの練習をしておくといいでしょう。

英語対応能力検定におすすめの教材

運営機関がおすすめしている、英語応対能力検定の公認教材をいくつか紹介します。

公認学習書籍「とにかくひとこと英会話」シリーズ

(画像引用:Amazon

運営元3社のうちの1つであり、教育書籍出版社の「旺文社」から発行されているテキスト教材です。

どれも音声をダウンロード、ストリーミングできるので、通勤中などでも勉強できます。

公認学習機 joy study

(画像引用:CASIO

運営元3社のうちの1つ、カシオから発売されているデジタル英会話学習機です。

入門機種2タイプとメイン機種の2タイプあり、メイン機種の2タイプでは各業種の接客英会話の「聞く」と「話す」を学ぶことができます。

「話す」に関しては自分の発音を5項目に分けて判定してもらえるので、繰り返し学習すれば発音も良くなるでしょう。

EX-word RISE 専用追加コンテンツ CD-ROM

(画像引用:CASIO

こちらもカシオが発売している英会話学習機「EX-word RISE」の英語応対能力検定向け教材です。

「EX-word RISE」は1日5分から15分の学習時間を40日続けるだけで接客英語が学べる時短学習機。このCD-ROMもおすすめです。

販売、宿泊、飲食、交通の4つの業種が購入できます。

公認eラーニング教材 ココマナ『とにかくひとこと英語応対講座』

(画像引用:旺文社

ココマナは旺文社が出している法人向け研修教材。

スマホを使って、画面越しに海外の相手と会話して学習できるeラーニング型のコンテンツです。

販売、宿泊、飲食、交通の4業種別にカリキュラムが分かれていて、それぞれ7~9週間の期間集中して学習できます。

接客業の人や接客業に転職を考えている人は英語対応能力検定を取っておこう

自信を持って外国人対応ができますと言える日本人は少ないですが、今や接客業は外国人なしでは厳しくなっているのが現実です。

今後接客業へ転職しようと考えている人、今現在接客業に就いているけど外国人がくるたびにおろおろしてしまう・・なんて人は、英語対応能力検定の取得がおすすめ。

資格を取ることで就職で有利になったり、会社で重宝されて昇進、なんてこともあり得るかもしれません。

英語対応能力検定は比較的易しく、誰でも受験できるので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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